と金堂

鬼視快晴

黙っていられないほどのもどかしさ

批判や怒り

ときに思いやりや老婆心でさえ

自身を安心させるための、

便利な感情なのではないか

だからこそ

鬼のような強い心で沈黙を貫き

ひたすら動静を見守ることも必要だ

その心は祈りとなり、よどんだ雲を追い払った

そしてその青空が

豊穣など、疾うに諦められていた枯れ古木に

色彩豊かな美味しい果実を実らせた

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