と金堂

今後の展覧会 Scary things in Japan

2025.03.19

地球上、どこにでも幽霊や妖怪のたぐいは「怖いもの」として存在しているが、日本の「怖いもの」の特徴は、呪いや怨念、気配や音など、目に見えぬものに恐怖を感じることである。

そして実際は見えぬものを「幽霊」や「妖怪」など具現化してきたのは、今も昔も絵を描くことを生業にしている「絵描き」である。

漫画家、イラストレーター、アニメーターなど、絵にまつわる仕事は数多く存在する現在だが、このジャンルは元来、「日本画家」の仕事により幽霊画や妖怪画、妖怪浮世絵に発展してきたといえるのではないだろうか。

今回開催されるのはその日本画家5人による「Scary things in Japan」-日本の怖いもの-という展覧会である。

メンバーは、女性の色気や華やかさだけではなく、深い衝動や情念を美しい線で描き出す「大竹彩奈」。

厳しい自然の中に生きる猛獣を、緊張感に満ちた墨彩表現で統治する「川又聡」。

グロテスクな世界観を、圧倒的な描写力により鑑賞者の心を支配する「坂根輝美」。

恐怖とユーモアの融合で、物語性のある作品を大らかに描き出す「と金」。

最年少ながら、その瑞々しさと透明感にあふれる作風で、自身の表現を確立した「山本有彩」。

それぞれ異なる個性を持った日本画家たちが、「日本の怖いもの」をどこまで表現できるのか。偉大な先人たちへの挑戦であると同時に、「新しい恐怖」を生み出す意欲で制作中である。


Scary things in Japan -日本の怖いもの-

会期 8月6日㈬~11日㈪

会場 日本橋三越本店 本館6階美術特選画廊