と金堂

深更

恐怖


それは地震、台風、火山の噴火などの天災


愚かな指導者により生み出される戦争や紛争


それらは視覚的に分かりやすいものとして

人間に襲い掛かる


しかし、悲劇や災難というものは


ことが起きたそのときが始まりではなく、


気付かぬうちに、実は静かに迫っているものだ


交通事故に巻き込まれる未来があるのならば


その車はいつどこで生産されているのだろうか


将来自身の指を切るナイフが、

今どこかで作られているのかもしれない


その瞬間がくるまで、

日常はせめて美しく穏やかであれと祈る

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