ト或ル海

不思議が聞こえる
銃を肩にかけ、やっと見つけた獲物をじっと見つめる。
勝ち目の薄い相手だからこそ、威厳をもってこの戦いに挑みたい。
「起きるまで待っててやろう。」
随分前からとても小さな気配を感じていた。
薄目で確認できる距離に、安隠ともいえる殺気を確認する。
「百年眠る予定ですけど、この人大丈夫だろうか?」
今この瞬間も、地球のどこかで繰り広げられている異世界交流が、
不思議な噂となって人々の耳に聞こえてくる。
そして知性を持つ人間が、そのひとつひとつを具現化し、
愛おしい物語がまた一つ生まれる。